婦人科勤めの私が婦人科に入院手術したら卵巣ガンだったお話

婦人科勤務の私が婦人科に入院手術そして卵巣がんの治療を受けた話を綴ります。

抗がん剤治療(TC療法) 1クール目 18日目【好中球減少について】

今日は朝イチでお注射の日。いつもとは逆方向の電車バスに乗り病院へ。今朝は採血がないから慌てなくてもokでしたー(灬ºωº灬)

かかっている病院から私の勤める病院は縦だとまぁ遠くないんですが、ご存知ですか?東京の山手線から西側って横にしか電車が走ってないんですよ。そりゃ少しは縦の電車ありますよ、路面電車とか、西の方に行ったりとか、多摩川越えた川崎市に入ったりすれば。でもとにかく便利度が低い。そもそも私の住まいから職場も実は縦移動なんですが、今回も縦移動。電車は無い。バスならある。でもバスは乗り継がなきゃならない。…ということで、今日は車移動では無いので注射終わったら職場まではタクシーかバスで移動することになります〜ビミョ〜

 

そんな前置きはさておき、今日の注射も好中球減少対策のお注射です。

抗がん剤治療していると副作用でしばしば好中球が減少します。前回も少し書きましたが、好中球は白血球の種類の一つです。白血球はそれはそれは色々な種類があって機能もたくさんあるのですが、とにかく私たちの身体の中で悪いものと戦ってくれる強い味方、守りの戦士たちです。血球の役割や詳細を分かりやすく知りたいなぁと思ったら、オススメの漫画がありますよ。アニメ化もしています。その名も「はたらく細胞」です!コレ、大好き♡学生の時にあったら最高だったのに。頭に簡単に入って来ます。難しい免疫とか細胞の種類とか覚えるのめっちゃ大変だったし〜(苦笑)

で、抗がん剤治療していると細胞毒性が強いお薬なので、正常な骨髄にまで影響して白血球が作られなくなったりします。それで好中球が減っちゃうんです。好中球は異物を食べてくれる貪食細胞の一種です。「貪食」ってすごい言葉ですよね。学生の時に分かりやすい言葉だなぁと感動?!しましたもん。異物を食べてくれちゃう。それで私たちの身体を異物から守ってくれる。スーパーヒーローですね(大げさ)。コレが少なくなったら、確かに風邪でも何でも感染しやすくなります。だから好中球が減少したら大変です。戻さなければ抗がん剤治療でさらに身体を痛めることなんて出来なくなります。

 

と言うわけで、お注射の出番です。

好中球減少に対するお注射は、大きく分けて2種類あります。減少してから使えるものと、減少する前に予防的に使うもの。でもメインの成分は一緒です。G-CSF。うーんと、正式名称はgranulocyte-colony stimulating factor。日本語名は顆粒球コロニー刺激因子です。何のこっちゃですよね。G-CSFはサイトカインなんですけど、サイトカインも何のこっちゃですよね、きっと。

サイトカインは細胞たちが分泌してくれるタンパク質なんですよ、たんぱく質プロテインです。で、ほんっっとにサイトカインは様々な働きがあります。ホルモンみたいに。サイトカインやホルモンって聞いただけで読むのやめる方がいそうですけど(特に生物系の人w)。

G-CSFの働きは、骨髄の中で働けるように印があって、G-CSFが骨髄にやってくると、白血球、特に好中球を作り出せーーって命令が起きて、好中球を作ってくれるようになります。

以上を簡単に言うと(?!)、抗がん剤治療で骨髄が攻撃受けて免疫のスーパーヒーロー好中球が減る→G-CSFを投与する→好中球を作り出そうという命令が下される…こんな感じかな。

 

抗がん剤治療で好中球が500未満になった場合、もしくは、好中球が1000未満で発熱した場合に、今回私が注射するグラン/フィルグラスチムが使用されます。

f:id:folliculogenesis:20211216092439j:image画像はお借りしました。

ちなみに、これらの注射の真の目的は、好中球減少を防いだり増加を期待する事ではなく、好中球減少によって抗がん剤治療がストップしないようにすること、なのだそうですよ。

 

また、抗がん剤治療当日や事前には使用できないけれど、抗がん剤投与後24-72時間に投与することで機能を発揮する「ジーラスタ」と言うものもあります。

f:id:folliculogenesis:20211216092535j:image画像はお借りしました

私は次の抗がん剤治療の後に投与してもらう予定です。ジーラスタは抗がん剤治療前や投薬直後に接種すると効果が半減するという論文報告があったみたいですよ。でも適切な時期に接種すれば、今回のように毎週の採血&診察はしなくても良いそうです。あ、あと高いって言ってましたね。1回で3割負担でも3万ぐらいって言ってたかな?だから気軽に打たないのか…。今回は保険が下りているのでヨシとしなくちゃ。

 

というわけですが、そう言えば脱毛はどんどん進んでいます。ブラシをかけるとドン引きの毛の多さ。例えるならニャンコやワンコのファーミネーター使用時みたいな…わかりづらっ(爆)

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長くなってしまったので、好中球減少に対する食事の注意と副作用についてはまた次の機会に。

#卵巣がん #抗がん剤治療 #好中球減少