婦人科勤めの私が婦人科に入院手術したら卵巣ガンだったお話

婦人科勤務の私が婦人科に入院手術そして卵巣がんの治療を受けた話を綴ります。

腫瘍マーカー

私の術前検査では腫瘍マーカーは高値ではなかった、と以前書きました。→入院前最後の診察 - 婦人科勤めの私が婦人科に入院手術したお話

 

腫瘍マーカーは必ずしもガンかどうか診断するものではないのですが、その辺りについて書いておこうと思います。

腫瘍マーカーで100%悪性かどうか判断できないものか、と悩まれる婦人科医もいらっしゃるようなので、どうやら判断は難しいらしいのです。

 

まず、私が前医でも今かかっている病院でも検査した腫瘍マーカーは以下の3つです。

この3種類です。婦人科ではよく見かける腫瘍マーカーです。

 

まず、CA125から。

CA125 は卵巣ガンにとても特異的だけれども、卵巣ガンでなくても高くなることがあります。

例えば、月経中とか子宮内膜症がある場合です。

私が前医で検査した時は少しだけCA125の値が上昇しましたが、それはちょうど月経終わってすぐぐらいだったんですよねぇ…┐(´~`)┌ 

子宮内膜症だけじゃなくてチョコレート嚢胞でも高くなります。

つまり、良性でも悪性でも高くなっちゃうのですね。

ただ、1,000を超えるとかだとガンの可能性が高くなるのだそうですよ。

 

続いてCA19-9

CA19-9も卵巣ガンにだけでなく卵巣嚢腫でも高くなりますが、こちらは卵巣以外でもマーカーになるモノなので、必ずしも卵巣疾患だけを反映する腫瘍マーカーではありません。

例えば膵管、胆管や胆嚢、胃や大腸といった消化管でも検査するモノらしいです。

でもそれも必ずしも悪性(ガン)を示すモノではなく…膵炎とか胆石とかでも高くなるんですって。

あと若い女性だったり妊娠初期にも。もうこうなったら何が何だか分かりませんね(汗)

こちらの腫瘍マーカーも100以上となるとガンを示す事もあるらしいですが、やっぱり良性の卵巣嚢腫でもそれぐらいになる事も…

あと、慢性胃炎のお薬でスクラルファートという種類のものを飲んでいると異常高値になるらしいですよ。市販薬で「スクラート」というのがその一種です。

 

最後にCEA

CEAは大腸がんや肺がんでで高くなるそう。

それから肝炎だったり喫煙者でも高くなることがあるんですって。

卵巣がんでも高くなるみたいですが、どちらかと言うと卵巣から転移していないかどうか、を診るものみたいです。

 

今回私が測った腫瘍マーカーから、私が勉強した感じは以上です。

 

なるべく興味ある人には分かりやすく書いたつもりですが…

難しかったでしょうか…(^◇^;)

 

結局、腫瘍マーカーからだけではわからない事が多いので「患部を取って調べなきゃ分からないよ」って事みたいですよ。

#卵巣嚢腫 #腫瘍マーカー